子宮筋腫と貧血

子宮は、妊娠時や赤ちゃんを出産する際の陣痛の時に、伸縮する子宮筋層からなり、膜が筋肉の両面を覆う三層構造になっています。
その内側を覆っている膜を子宮内膜といい、外側を覆っている膜を漿膜といいます。
その子宮筋層にできる良性の腫瘍のことを、子宮筋腫といいます。

子宮筋腫は、卵巣の働きが関係していると考えられており、「子宮筋腫の芽」である筋腫核が、卵巣から分泌された女性ホルモンの作用により増殖することで、子宮筋腫になるといわれています。
腫瘍の大きさ、数は人によって異なり、性成熟期である女性の多くが子宮筋腫をもっているとされるほどポピュラーな病気なのです。

子宮筋腫をもっていると、生理の時の出血がひどく、ナプキンでは間に合わずに洋服まで汚してしまうケースもめずらしくありません。
そのため、子宮筋腫をもっている女性は、どうしても貧血になりやすくなります。

ただ、子宮筋腫は症状が軽い場合には、内服薬で様子を見つつ、経過観察をすることが出来ます。

子宮筋腫と貧血の治療

子宮筋腫を持っていると、どうしても貧血になりやすくなります。
子宮筋腫自体は経過観察が可能であっても、貧血が日常に差し支えるほどである場合は、それを治療するための処置が行われます。

その治療法は、今ある筋腫を、今以上に大きくさせないよう、女性ホルモンを抑える治療を行います。
つまり、身体を閉経に向かわせる方法です。それを「逃げ込み療法」といいます。

貧血の症状がひどい場合の子宮筋腫手術

貧血を始めとする子宮筋腫の症状が、あまりにもひどい場合には、経過観察ではなく手術が行われます。
手術は、子宮を全部摘出する、「子宮全摘術」と筋腫だけを摘出する「筋腫核出術」があります。
子宮全摘術は2つほど方法があり、ひとつはお腹を切る腹式手術で、もうひとつはおなかを切らずに、子宮を腟からとる腟式手術があります。

手術には抵抗がある人もいるかも知れませんが、貧血がひどければ生活をすることすら辛くなります。
そのような場合には手術をして、貧血のない、元気な毎日を送りたいものですね。


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