溶血性貧血の治療は、先天性と後天性により異なります。
先天性の場合は、鉄分を豊富に含む食事を心がけることが基本治療と言えます。
ほとんどの場合において、症状は軽症であるため、食事療法で対処できることが多いはずです。
しかし、貧血症状や黄疸が悪化してくるようだと、脾臓摘出手術により改善を図るのが一般的です。
対して後天性の溶血性貧血では、副腎皮質ホルモンの投与が一般的な治療法です。
通常、これにより改善することが多いですが、充分な効果が得られないときは、免疫抑制剤の使用や、先天性の場合と同様に、脾臓摘出手術を行なう場合があります。
そして、決定的な治療法がない場合は、最終的な治療法として輸血を行ないます。
溶血性貧血の中でも、特に発生しやすい症状が自己免疫性溶血性貧血です。
自己免疫性溶血性貧血は、自己抗体が赤血球を溶血させることで発症します。
赤血球が溶血する原因は、薬剤やウイルスなどが考えられますが、詳しい原因は分からないケースがほとんどです。
自己免疫性溶血性貧血の治療方法は、副腎皮質ステロイド薬の処方が多く、ほとんどの人達に改善傾向が見られます。
しかし、ここで効果が見られない場合は、免疫抑制薬を使用する場合もあり、最終的には脾臓を摘出する治療方法で改善を図ります。
溶血性貧血は、人間だけの症状ではなく、犬にも発症することがあります。
犬によく見られる貧血としては、免疫介在性溶血性貧血があります。
これは、赤血球が脾臓などで破壊されることにより、減少する貧血の一種であり、感染症や薬物、全身性エリテマトーデスが要因となり発症することが多いと言われています。
症状としては、人間の溶血性貧血と同様の症状があるので、飼い主がしっかりと観察することで分かるはずです。
溶血性貧血の治療方法としては、ステロイド系抗炎症薬の投与を行ないます。
ここで、充分な治療効果が得られない場合は、免疫抑制剤の投与や、場合によっては輸血も必要となります。