再生不良性貧血の原因は、遺伝とそれ以外の要因とに分けられます。
遺伝性の場合には、先天性体質が関連していますが、現在の患者数の大部分を占めるのが、遺伝以外の原因で発症した人達です。
先天性体質の場合では、生まれつきのファンコーニ貧血が原因となり、後天性による場合では、化学物質や薬物が原因となることが多いようです。
化学物質や薬物については、抗がん剤や白髪染め、殺虫剤など、人体に悪影響を及ぼす物質がほとんどを占めています。
そのため、これらの物質と接触する職業に従事する人は、他の人と比較しても再生不良性貧血の発生率が高くなると言えます。
また、再生不良性貧血には原因不明で発生するケースもあり、患者数も少ないためか、その発生メカニズムは解明されていません。
再生不良性貧血の原因では、後天要素がほとんどを占めています。
現在、良くあるケースとして知られているのは、医薬品の服用による発症です。
何らかの薬の服用により、疲労や動悸、息切れ、顔色の悪さなどの貧血症状に加えて、鼻粘膜や歯ぐきからの出血、血尿、紫色のあざができやすい、などの血小板の減少に由来する症状が表れたら、医師に相談することが望ましいでしょう。
ここでは、血液検査を行ない、再生不良性貧血の有無を確かめることになります。
現在、日本における再生不良性貧血の患者数は1万人程度と、日本人口から換算すると1万人に1人いるかどうかという低い確率ですが、何らかの医薬品の服用により、上記のような症状が表れた場合は、やはり医師の診断を受けるべきでしょう。
再生不良性貧血の原因の先天要素には、ファンコーニ貧血がありますが、患者の絶対数は少ないものとなっています。
ファンコーニ貧血は、先天性再生不良性貧血と呼ばれ、生まれつきの遺伝子の異常が原因で発症します。
この症状は、造血幹細胞の細胞死である「アポトーシス」と呼ばれる現象を引き起こします。
これらの症状は、もともと患者数が少ない再生不良性貧血の中でも、更に少ない症状です。そのため、一般的な再生不良性貧血と言えば、後天性の症状を指すのが普通です。